航空母艦《正規空母》

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ところが、改装後の昭和十年九月二十六日に演習のさなかに、大型台風に遭遇し艦橋などを破損した。 これが、「友鶴事件」と並び有名な「第四艦隊事件」である。 この損傷によりさらなる対応工事として、艦首甲板を一層増やして乾舷を増し、艦橋の形状も凌波性のの良い形状に変更された。 「龍驤」は開戦時には第四航空戦隊に属して陸軍のフィリピン攻略を支援して、さらにマレー・シンガポール攻略戦を支援した。 昭和十七年六月ミッドウエー海戦の際には、客船から改装された「隼鷹」と共に第二機動部隊を編成してアリューシャン攻略作戦に従事した。 その際、搭載していた零戦が被弾して不時着したが、パイロットは着陸時に死亡して、ほぼ無傷の零戦がアメリカ軍の手に落ちている。 その後、戦場がソロモン諸島に移り「龍驤」も南太平洋に転じたが、八月二十四日の第二次ソロモン海戦では機動部隊本隊から別れて「利根」等とガダルカナル攻撃に向かったところを発見され、アメリカ空母機の集中攻撃を受けて沈没した。 要目(新造時) ●基準排水量:8000㌧●全長全幅:180×20㍍●飛行甲板:158×23㍍●速力:29ノット●航続距離:14ノット/10000海里●主要兵装:12.7㌢高角砲門・13㍉機銃・24挺●搭載機:48機 (改装後) ●基準排水量:10600㌧●全長全幅:180×20㍍●飛行甲板:156×23㍍●速力:28ノット●航続距離:14ノット/10000海里●主要兵装:12.7㌢高角砲門・25㍉機銃4挺●搭載機:33機(最終時) 画像は艦尾から見た「龍驤」です、艦体の上に飛行甲板が張り出しているのが判る写真です。image=282218071.jpg
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