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一般に海軍の戦闘艦であれば何でも「軍艦」と呼んでいるが、海軍艦艇は軍艦とそれ以外の艦艇に分類される。
軍艦は国際法上の定義に基ずき、外国の港や領海であっても艦内は治外法権を認められていた。
その為、艦長以下の指揮官は海軍士官名簿に記載されている必要があり、乗員は所属する海軍の規律に服す必要があった。 軍艦は一隻で独立しているため、艦長は大佐[または中佐]が務める。 しかし軍艦ではない艦艇、例えば駆逐艦の場合は指揮官は艦長と呼ばずに[駆逐艦長]と呼ばれ、一般の艦長とは区別されていた。
階級も小佐か中佐であり、2隻から4隻で駆逐隊を構成し、駆逐隊の司令が軍艦の艦長にあたる所轄長であった。
明治初期の日本海軍では海軍に所属する艦艇の分類は「戦闘艦艇」である「軍艦」と、補給などを担当する「運送船」しかなかった。
しかし、艦艇の数が増え外国に倣って艦種も細かく分類された。
[海軍軍艦及び水雷艇類別標準]という規定が明治31年に制定されて軍艦から水雷艇が分けられた。
さらに明治33年の[海軍艦艇類別標準]では、海軍に所属する戦闘艦は 「艦艇」とされ、艦艇は「軍艦」と「駆逐艦」・「水雷艇」にわけられた。
この[海軍艦艇類別標準]が必要に応じて改訂され、大正9年には[海軍特務艦艇類別標準]が制定されて海軍に所属するのは「艦艇」「特務艦艇」「雑役船」の三種類に大別されて終戦までこの類別が改訂されながら続く事になる。
画像は戦艦 陸奥です
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