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しかし、それ以外は特に問題も無く以降の空母はすべて「飛龍」の設計を元に一部改良を加えながら建造された。
また、「蒼龍」より飛行甲板の幅を1㍍広げ、艦首の錨甲板を一層高めて凌波性を向上させている。
さて、大東亜戦争では「飛龍」は「蒼龍」と共に真珠湾攻撃からインド洋作戦まで参加した。
ミッドウエー海戦で「赤城」「加賀」「蒼龍」の三空母が米軍急降下爆撃機の攻撃で一瞬にして炎上したのに対し「飛龍」は三空母から僅かに離れた位置にいたので損害を被らずにすんだ。
「飛龍」に乗る第二航空戦隊司令官・山口多聞少将は直ちに全機発進を命じ二度にわたり「ヨークタウン」を攻撃して致命傷を与えた。
後に「ヨークタウン」は伊号一六八潜水艦の雷撃により沈没している。
しかし、「飛龍」自身も米軍機の攻撃により傷付き、六月六日山口少将と艦長の加来止男大佐ほか乗組員と自沈処分された。
要目
●基準排水量:17300㌧●公試排水量:20165㌧●全長全幅227×22㍍●飛行甲板:216×27㍍●速力:34.6ノット●航続距離:18ノット/7670海里●燃料満載量:重油3750㌧●機関:艦本式タービン4基4軸●出力:153.000馬力●武装:12.7㎝高角砲12門/25㍉機銃31挺●搭載機57機(補用16機)
画像は、ミッドウエー海戦で米軍機の攻撃を受けて大破し、洋上を漂流中の「飛龍」。
主力部隊(戦艦部隊)と行動をしていた空母「鳳翔」の九六式艦上攻撃機(複葉機)によって撮影された写真で、前部エレベーター付近が、被弾により大きく破壊されている。![image=284526772.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/284526772.jpg?width=800&format=jpg)
![image=284526772.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/284526772.jpg?width=800&format=jpg)
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