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『雲龍』は昭和十九年十二月十七日、激戦の続くフィリピンへの緊急輸送ののために呉軍港を出港した。
搭載機を持たない空母を、高速輸送艦として使ったのである。
しかし、宮古島近傍でアメリカ潜水艦の雷撃を受け、格納庫の輸送物であった『桜花』が誘爆して沈没した。
『天城』と『葛城』は出撃機会も無く呉軍港にあったが、『天城』は横転状態で、『葛城』はたいした損傷も無く終戦を迎え、復員輸送艦に活躍した後に解体処分となった 。
画像は『笠置』
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