帝国海軍艦艇の基礎知識

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では、前ページの分類をもとに艦艇の説明していこう。 〇戦艦 砲撃戦の中心として、攻撃力と防御力を併せ持つ存在。 第一次大戦までは20ノットをこえる程度の速力だったが、日英が25ノットをこえる戦艦を標準化した。 軍縮条約明けの新型戦艦の時代には30ノット前後が標準となり、後述の巡洋戦艦と融合する。 〇装甲巡洋艦 低速で重装甲の戦艦対して軽装甲で高速の巡洋艦は偵察や敵の陣形を乱すのに活躍した。 その分戦艦よりも小口径の主砲を持つ戦艦に準じた主力艦で、巡洋戦艦にと進化していく。 〇巡洋戦艦 戦艦と同等の主砲を持ちながら、戦艦の速力が20ノット前半の速度にたいし、30ノット近い速度を発揮するが、その分装甲を犠牲にしていた。 〇偵察巡洋艦 飛行機が無かった時代には、索敵には艦隊から偵察艦が派遣されたが、その後は軽巡洋艦へと発展する。 〇軽巡洋艦 近代的な偵察巡洋艦を指す。 ロンドン条約で(重巡洋艦)という言葉が生まれたが、軽巡洋艦という言葉自体は以前から存在した。 〇重巡洋艦 ワシントン軍縮会議で補助艦艇[主力艦以外の海軍艦艇]の上限性能で、基準排水量1万トン・備砲8インチ[20・3センチ]とされて、これに沿った巡洋艦を指す。 〇航空母艦[空母] 車輪を艦上機を運用する艦艇。 艦上機には戦闘機・急降下爆撃機・攻撃機[雷撃機等]・偵察機などがあった。
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