帝国海軍艦艇の基礎知識

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〇敷設艦・敷設艇 機雷を敷設する。 〇練習戦艦・練習巡洋艦 実際の兵器に触れることにより学生の教育や遠洋練習航海にも使われた。 〇水上機母艦 水上機を搭載して運用する艦艇。 水上機には三座偵察機・二座偵察機[観測機]・水上戦闘機があった。 〇駆逐艦 本来は水雷艇駆逐艦と呼ばれ、水雷艇から艦隊を守るための護衛艦であったが、駆逐艦に魚雷を積むことでより有力な魚雷戦が可能となり、水雷艇の任務を併せ持つ事になった。 軍艦から独立した艦種であるために、艦の指揮官は駆逐艦長と呼ばれる。 〇潜水艦 水中行動が可能な艦艇。 太平洋戦争までは定期的電池に充電する必要があるので度々、浮上する必要があった。 駆逐艦と同じく艦長の呼称は潜水艦長と呼ばれる。 〇水雷艇 本来は魚雷攻撃を任務とする小型艇だが、駆逐艦の登場により消滅した。 しかし、ロンドン条約で駆逐艦の保有量も定められると、規定外の600トン以下の小型駆逐艦を造り、これを水雷艇と称した。 〇掃海艇 防海具を使って、繋維機雷を処理する艦艇。 大戦後半になると、感応機雷が米軍に実用化されると、対応できなかった。 また船団護衛にも使われた。 〇海防艦 本来は旧式の大型艦を指す言葉で、退役するまでの艦種であるが、太平洋戦争では駆逐艦よりも小型低速の護衛専用艦をさした。 〇砲艦 大砲を搭載すればすべて砲艦だが、スループやコルベットよりも小さく低速の艦を指す。 上海などでの利権を守るために、揚子江用に低喫水の河川砲艦も建造されている。image=274793482.jpg
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