9人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらくの間アタシの涙は止まらなくて。
るいはアタシの背中をゆっくりなでながら、アタシが泣き止むのを黙って待っていてくれた。
「るいを・・信じてるよ。」
「うん。」
「泣いてごめんなさい。るいの誕生日台無しになっちゃう。」
「じゃあ、欲しいものあるんだけど。くれる?」
そう言って、るいはアタシの左手を握りしめた。
「高いものじゃなければ。なぁに?」
「亜朱。」
「ん?」
「だから、亜朱ちょうだい。」
「へっ?アタシ!?」
「そう。」
最初のコメントを投稿しよう!