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「アタシなんかでいいの?」
「亜朱だから、欲しいんだよ。」
「でも・・他に何か欲しいものは、ないの?」
「ないよ。」
さらっと言ってのけたるいは、すごくかっこよくて、アタシにはもったいなかった。
「今日はるいの誕生日なのに、アタシが喜んでる。」
「あのな、今日子の家はジュエリーショップを経営してるんだよ。」
そういいながら、アタシの左手の薬指に指輪をはめた。
「えっ?」
「俺は今日で18だから。亜朱と、一生一緒にいられるおまじないだよ。」
「・・・」
「俺を信じてくれてありがとうな。」
案の定、アタシはまた泣いてしまったんだ。
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