9人が本棚に入れています
本棚に追加
結局、その後しばらく涙は止まらなかった。
次に気付いた時には、るいの腕の中で眠ってしまっていたんだ。
「・・るい?」
「亜朱。目腫れちゃってるよ。」
「何時?」
「もう日付変わるよ。」
がばっと跳ね起きて確認すると、23時45分。
「誕生日終わっちゃう!」
「いいんだよ。」
「よくないっ!初めて祝う誕生日が始まりも終わりもこれじゃ、あんまりだよ!」
「いいんだって。これから先20回、30回っていくらでも祝えるんだから。」
そう言ってアタシの頭をなでる、るいにアタシがまた涙したのは言うまでもない。
でも。
感動させられっぱなしはくやしかったから、その後大量にるいの好きな料理を作って、祝ったんだ。
☆END☆
最初のコメントを投稿しよう!