アタシだけのヒーロー

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目を見開くと、目の前には不安げなるいの顔があった。 「亜朱?・・また見たの?」 優しく抱き締めてくれる。 「・・うん。」 やっぱり言えない。 るいと離ればなれの生活なんてできやしない。 アタシはるいから離れられない。 「・・亜朱?大丈夫だよ。」 「・・うん。」 「内容覚えてるの?話したらスッキリするんじゃない?」 「・・るいに。」 「俺に?」 「嫌われる夢。」 「・・ふふっ。」 「何で笑うのー!?すごーっく怖かったんだからね!!」 いいながらるいの胸を軽く叩いてみる。 「わりー、わりー。だって・・」 「?」 「ありえないじゃん。俺が亜朱嫌うなんて。」 「えっ?」 「アメリカに行ったって変わらないよ。」
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