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るいとの同棲生活も3ヶ月を過ぎ、慣れてきた今日この頃。
「うふふ。」
「キモチワルいんだけどその笑い方・・・」
「えっ。アタシ笑ってた?」
「何?なんかいいことあったの?」
「ううん。別に。」
“いいこと”はあったんじゃなくて、今からあるんだよ。
なぁんて、首をかしげるるいの隣で小さくガッツポーズを決めながら考える。
だって・・。
来週はるいの誕生日なんだもの。
そりゃ、うきうきだってしますよ。
「亜朱。顔変だよ。」
「うるさぁい。失礼だよっ!」
「ごめんごめん。で、本当は何考えてるの?」
じーっとるいがアタシを見る。
アタシ嘘苦手なんだよなぁ~。
「もうっ。何でもないったら。」
なんとか強引にごまかして、綿密な計画を練り出した。
でも、この計画は実行されない。
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