9人が本棚に入れています
本棚に追加
るいの誕生日まではあっという間に時間は過ぎていった。
当日、アタシは友達にアリバイを頼んで学校を早退した。
だって、夜だけじゃ間に合わないし。
初めて一緒に祝うイベントだからきちんとしたかったから。
るいといて幸せな証拠が欲しかったのかもしれない。
アパートに着くと、部屋の鍵は開いていた。
「あれ?るいー?いるの?」
「えっ。亜朱。なんで・・」
「早退してきちゃった。るいも?」
「・・ああ。」
「なぁんだ。せっかく驚かせようと思ったのに、残念。じゃあ一緒に・・」
「亜朱!実は・・」
「何でそんな慌ててるの?浮気してる旦那さんみたい。」
カチャ
「あの。」
そこには、るいと同じ高校の制服を着てる女の子が立っていた。
あきらかにるいは慌てていて・・
瞬間的にアタシは悟っていたんだ。
最初のコメントを投稿しよう!