プロローグ

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椅子の背もたれに、思い切り寄りかかる。一呼吸した。 机の上にあるメモを取り、無造作に転がるペンを握る。 心の中が重たい物で一杯になった。けど、躊躇している時間はないと、自分に言い聞かせた。 ケイタイを操作し、在るところまで辿り着いき、メモにペンを走らせた。 書き終え、ケイタイを閉じると、溜め息が零れた。 俺はいったい、何をやっているんだろう?笑いが込み上げて来る。 この手にしているケイタイは、ある生徒のものだった。 何故、俺が持っているのかというと、“盗んだ”のだった。
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