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『はじめまして。前から君の事知ってました。思い切ってメールしました。良かったら、返信下さい』 夕飯を済まし、部屋に戻ると、そんなメールが来ていた。 正直、悪戯なメールだと思った。嫌がらせだとも。一般常識的にも、有り得ないものだと思った。 ベットに横になって、知らないメールアドレスを見つめた。 これはやはり、削除すべきだ。怖いし。 だけども―。 私は、削除出来なかった。凄く曖昧だが。 “自分もこの人を知っている” そんな気がして、仕方がなかったのだ。
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