合法的家出

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風が吹いている…。 やけにドアが重い。 ぐぃと力を入れ、ドアを開ける。 こじ開けた感じに近い。 髪が乱れる位の風を感じた。 勢いよく入ってきた風は、鍵かけに掛けてある鍵をちりんちりんと鳴らした。 秋、それも終わりかけとなると少し肌寒い。 町は少しずつ…やけに気が早いがクリスマスカラーになりかけている。 そんな中を、俺は家出するのか。
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