合法的家出

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俺はぐっと背伸びをして、首をごりごりと動かした。 まだ少し不安があるらしい…。 足が重い。 自分で言うのはあれだが…まぁ本来の俺じゃないからかまわないか、 この容姿だぞ? ナンパされたらどうする? 誘拐なんかされたらどうする? 変態に襲われたらどうする!? …そんなことあるわけないか。 俺は頭を掻いた、サラサラになっている。 俺の髪は固かったんだが…。 ま、いい、よし、行くぞ! 何回この台詞を言ってるか分からないけど…、 …よし。 俺は右足をそっと出した。 すると無意識に左足が付いてくる。 …もう問題は無さそうだな。 俺は…朝の街の光の中に消えることにした。
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