少しの勇気

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「あ、カズさん……」 声に振り向くと、バリスタのカズさんがそこに立っていた。 カウンターにいるカズさんとはまた違う雰囲気で、カズさんの隣には小柄な女の人もいた。 彼女かなぁ……。 「何してんの? 入んねーの? 柊二いるでしょ?」 「あ、うん……」 悩んでるなんて気づかれたくなくて傘で顔を隠す。 「ごめんな、今日、ムリヤリ柊二とバイト変わってもらって……」 「え?」 それ、どういうこと?
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