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まだ朝も早く、誰もが眠りに落ちている村の一角で一人の男がしゃがみ込んで何かをしていた。
「さてと……行きますか」
すっと立ち上がった彼は、その軽い足取りで村の入口まで進もうとする。
だが、その足はすぐに止まった。
「――?」
そこには何かが立っていた。
「あれは……看板? なぜあんな所に?」
普段はないはずのそれを確かめるため、彼はそれにゆっくりと近づいていく。
それは確かに看板だった。そしてそこには、こう書かれていた。
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