白装束

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いや、私を見ているのではない、視線は定まっていない。 私は助手席の祖母に聞いてみた… お地蔵様のとこにおじさま居るよね? 祖母は全く見えていないようで、会話が噛み合わない。 そうこうしながらも車は前進している。とうとうおじさまとの距離が30m程になった頃、おじさまとガチで目が合ってしまった。 視線を外す事も出来ず、おじさまの横を通り過ぎる瞬間、おじさまは私の目を見つめたまま、すーっと消えてしまった。 頭髪が少し寂しく、丸顔で人の良さそうな、寂しげなおじさま…成仏して下さいm(_ _)m しばらくは、おじさまの顔も覚えていたけど、今はもうm(_ _)m
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