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私の顔をしばらく見つめた後、父は壁を通って隣に居る兄の部屋へ行くと、兄が勉強してる肩越しから、しばらく兄の様子を見つめていた。
兄は自分の希望を諦め、父から勧められた進学校へ通っていたから、父も心残りだったのかも知れない。
そして、兄の部屋ですーっと消えていた。
それが四十九日まで毎晩毎晩続いた。
五十日目の夜から、父は私達に会いに来てはくれなくなった…私はとても寂しくなった。
兄は全く父の存在には気付いてなかった。
だけど、私には父の姿がよくわかっていた。
これから、私はいろんなあちらの世界の住人と出会うようになってしまう(T_T)
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