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相手高校の応援が、汗ばむくらいの熱気の篭った体育館に響き渡る。
三年生達を中心に文字通り、必死にコートの中で白球を追いかけていた。
下級生達の目に映るその全力プレイは、正に勝負への執念を伝えていた事は、その声援の大きさから十分過ぎるくらいで感じ取れた。
何と言っても、双方共に最後の大会でもあり、負ければ最後の試合となる。
高校バレーの集大成とも呼べる舞台は、いよいよクライマックスへと突入した。
現在、セットカウント、1-1である。
後輩達にぶざまな姿を見せるわけにもいかない、負けて悔しい思いをしたくない一心で、彼らはコートで戦ってきた。
試合は最終セットを控え、両チームが、ベンチで次のセットに備え、作戦を練っていた。
しかし、状況的に俺達[幕張学園]は心身共に追い込まれていた……。
相手チームである[修英高校]は、ウチのチームより平均身長が高く、エースを中心にクイックを要所に絡めたバランスの良い攻撃と、ミスを最小限に抑えたバレーをしてきた。
一方、[幕張学園]は、オーソドックスな攻撃を軸にしていた。
そのほとんどをオープン攻撃が占めていて、エースの調子次第で試合が左右される。
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