1.特別に

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―恭平Side 「お前、何、引きこもってんの?」 呆れたように言う悠を ベッドから見下ろす。 あれから三日。 部屋から出ていない。 「別に…。 なんか面倒になった。」 「美鈴ちゃんにふられたからって そんなに落ち込むなよ。」 「…ふられてねーし。」 でも、自信がなくなった。 「なんか転校生が美鈴ちゃんに 猛烈アタック中だけどー?」 にやり、と笑う悠を思わず 蹴り飛ばす。 「いってー…。 転校生は恭平くんと違って 頭よさそーで真面目そうな 爽やかな少年だよねー。」 「…俺、頭いいし。」 分かってる。 あの偉そうな転校生は汗と 太陽が似合います、みたいな奴。 俺には血と闇の方が合う。 美鈴を幸せにするなら断然 あっちのほうが相応しい。 思わず自嘲の笑みが零れた。 .
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