1.特別に

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今日もまた一人。 朝はいつも恭ちゃんと ゆっくり来ていたからか、 朝礼までの時間が余る。 転校生の佐竹くんも一人なのか よく話し掛けてくる。 恭ちゃんとは反対の印象を うける容姿。 だからこそか。 逆に恭ちゃんを思い出す。 「まーた、あの不良先輩のこと 考えてるの?」 「……。」 「あーゆー人には見切り つけたほうがいいと思うよ。」 佐竹くんの言葉に頭に血が昇る。 恭ちゃんのこと、何も知らない くせに! あんなにかっこよくて、あんなに 優しい人は見たことがないよ! そう声を荒げようとしたとき ガラリ、と教室の扉が開く。 ほぼクラスに人がいるなか 皆が扉を見た。 そこにいたのは。 願って、恋しくて、求めてた。 「恭…ちゃん…。」 .
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