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「だーから。
なんで飲んだんだ?」
「なお、き君がねー。えへへ。
いつも、おいひそーに
にょんでたから、なのー。」
「俺が飲んでたから?」
うん!と紗穂は大きく頷く。
「はぁぁー…。
お前なぁ!
俺は酔わねーんだよ!」
「うん。尚樹くん、よわないよー。」
…伝わってんのか?
またため息をつくと紗穂は
きょとん、と俺を見上げる。
次の瞬間、紗穂のふわふわの髪が
揺れて小さな手が俺の頬を包む。
「なおきくん、ためいきー。
バイト、たいひぇん?」
「バイトより今のお前の相手を
するのが大変かな。」
にっこり、笑うと紗穂は何を
言われたか理解できてないのか
ふにゃり、と笑う。
「とりあえず水、持ってくる。」
そう言って立ち上がる。
いや、立ち上がろうとした。
んだけど。
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