2.酔っ払い姫

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「だーから。 なんで飲んだんだ?」 「なお、き君がねー。えへへ。 いつも、おいひそーに にょんでたから、なのー。」 「俺が飲んでたから?」 うん!と紗穂は大きく頷く。 「はぁぁー…。 お前なぁ! 俺は酔わねーんだよ!」 「うん。尚樹くん、よわないよー。」 …伝わってんのか? またため息をつくと紗穂は きょとん、と俺を見上げる。 次の瞬間、紗穂のふわふわの髪が 揺れて小さな手が俺の頬を包む。 「なおきくん、ためいきー。 バイト、たいひぇん?」 「バイトより今のお前の相手を するのが大変かな。」 にっこり、笑うと紗穂は何を 言われたか理解できてないのか ふにゃり、と笑う。 「とりあえず水、持ってくる。」 そう言って立ち上がる。 いや、立ち上がろうとした。 んだけど。 .
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