3.ある朝

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私はソファーに座りテレビを 見る。 実際は内容は分からない。 全神経が辰の方へ向いている から。 「んー?あれー? 卵焼きの形になんないな…。」 うーん、と眉を寄せて悩む姿は やっぱり男前。 今の状況でなければ。 「しょーがない。 スクランブルエッグにしよう。 あ、焦げてる。 ……醤油塗ってごまかすか。」 聞こえてます! ごまかさないで下さい! 「辰…やっぱり手伝おうか?」 「だーめ! 俺が、春に尽くす日だから!」 目をキラキラさせる辰に かける言葉はなく。 そっか、と言ってまた視線だけ テレビへ。 「まぁスクランブルエッグは 完成として。次は…んー。 あっ!サラダ、サラダにしよう。」 まぁ、サラダなら大丈夫かな。 とか考えた私が甘かった。 .
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