1.特別に

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夜。 美鈴の家へいけば、美鈴は もう寝てた。 玄関で叔母さんにそう言われて 分かりました、と言って自分の 家へ戻った。 「…明日の朝でいいか。」 そう思い、携帯を開く。 『明日も朝迎えに行く。』 それだけ送って布団にもごる。 明日も朝から笑顔が見れます ように。 あの笑顔だけで俺は一日 幸せに過ごせる。 いつの間にか夢の世界へと 堕ちていった。 次の日の朝。 「え…。」 目の前には申し訳なさそうに する美鈴のお母さん。 「ごめんね…あの子、今日は 早く行くって言って…。」 「そう、…ですか。」 ごめんねー、と言う美鈴の お母さんに頭を下げて学校へ 向かう。 喧嘩しても、こんなの初めてで。 「くそっ…。」 思わずフェンスを蹴飛ばし 気持ちを落ち着けてから 学校へむかった。 .
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