過去を未来へ

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[過去を未来へ] A、 あの日を境にして 心には穴が空いた そんな虚ろさを恐れて 何かが欠乏する A、 健気に咲いた花も 心を縛る言葉で 至る所で枯れ果てて 涙にも気付かない B、 空も泣いてくれるけど 決して癒すことはない いつまでも 星を隠し続ける S、 目をつぶり 描いた世界も 誰かの手に掻き消されて… 呼吸しながら 土に還る その中で 新しい世界への扉を開く A、 痛みを紛らわそうと 大声で叫びたいよ 遠くへ旅立った友へ 空へと歌いたいよ B、 風は時に強くなり 邪念を吹き消そうとして いつまでも 胸を削り続ける S、 逃げないよ 貴方がしたように 私の身も ありのままで 朽ちる時には 星になって この空で 本当の涙を貴方へと流す C、 美化した世界の中では 何もかも うまくいくと思っていた… C、 風化した世界は終わって 一途に信じた道が 奇跡を起こす S、 動かない 貴方の時計に 私の電池をあげたら どんな姿で生きているの? 面影は変わらないままで 私の脳裏(め)に映る S、 伝えよう 深い傷跡に かさぶたをつくらないように 手を伸ばし 今 触れてみよう 過去の全て 曖昧なままでは未来に届かない
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