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「はい、よろしくお願いします」
一通り挨拶を済ませて友達手続きが完了。話題は弓道部について。
「そういえば早乙女さん、先程弓道部主将とおっしゃりましたがまだ一年ですよね?」
「はい。
実は弓道部には私しか所属していなくて。
一ヶ月以内に部員を五人、マネージャーも見付けないと廃部になってしまいます。
だから目立つよう正装をしていたのですが……」
((それが正装なのか!?
黒髪ポニテとか王道過ぎてしかも巨乳で武道って萌え要素かあんたは!?
揺れるんですねわかります))
安堵、絶望、驚きのどれにも当て嵌まらない、それでいてそれらの表情に似た顔で心の中から突っ込む美咲と遥。
その横で菓苗が微笑む。
「でしたら、私を部員にしてくださいませ」
(着替えのときその胸を……フッ)
「だったら私もっ」
「何このけい○ん!的な展開。
遥もやるしかないね」
美咲、続いて遥が声をあげる。残る菓織も立候補して部員は確保。幸先の良いスタートとなった。
「ねぇ、弓道やったことないよ美咲?」
「大丈夫。
○夜叉みたいでよくない?
破魔矢だよ破魔矢」
「むっ、確かに。
おすわり!」
「○平ちゃんだね。
山口○平」
「そうそう○探偵コナンの新一とかキッドの」
「それにしても菓織さんと花音ちゃん萌えるね~」
「萌えは見るのではなく感じるものなのだよ」
「「パンッパパンッ、フー。
L、O、V、E、ラブリーつかさ」」
「あっ、それエンディングのカラオケですね」
「「おおっ!?
わかってるねー」」
(女の子がおたくの時点で……)
(あれと被るんだよね)
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