弓道部

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(……てかみんな百合ー!?) 衝撃の事実発覚。 昼休み。美咲は竜宮にいた。高等部でも麗華健在。 「どうしたのだ美咲?」 「そうですわよ、あなたらしくありませんわね」 「ほらレオ、彼氏として励ませよ」 「美人オタク女子と付き合えるなんて羨ましいじゃないか。 有名なロリアニメからスターラ○トブレ○カーしちゃうぞ」 カニ、麗華、百合、佐助にフカヒレ、レオ、いつものメンバーが揃う。 クリスマスの夜、翼へ木刀を届けたのは林檎だった。 美咲へはレオが。 「これ……世界のメロンパン、平野店長がこだわって作ったシャナるメロンパンじゃない……。 限定品なのにどうして?」 「美咲のためだよ。 ていうか、ここにいる時点で答えはわかってるだろ?」 「え……じゃあ、いいの?」 「俺は美咲が好きだ」 「うんっ!」 抱き合う二人を桜のように舞う雪が祝福していた。 「あのさー」 美咲は悩みを打ち明ける。 「新しい友達がね、みんな百合展開なんだけど、どうしようか困ってるんだよね。 おたくなのは嬉しいけどさ」 「なんて破廉恥な。 百合といえばゆりっぺなら詳し……」 「れーいちゃーん?」 「なんでもありませんわ」 「百合ってなんなのだ?」 純真無垢なカニが疑問を投げ掛ける。 「カニにはまだ早いんだよ」 「なんでだ佐助。 みんなずるいのだ! ボクにも教えるのだ。 同い年なんだから早くないのだ」 「百合っていうのはレズ……グハッ」 「余計なことを言うな」 「教えた……だけ、なのに」 レオの拳がフカヒレにクリーンヒット。いつもの展開だ。しかしそれだけでカニの顔が赤くなる。 「ぁ……」 どうやら理解してしまったらしい。 「でもオタク女子が百合! こんな展開ま○あ†ほ○っく以来」 フカヒレは直ぐさま復活していた。
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