9人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、これ?
気になる?」
「べっ、別に!
ただ知的好奇心ってやつよ」
(うわ、可愛い。
ツンデレとか虐めたくなるよ?)
「これはね……」
「何々……役割破壊600族、受けパーティーHDとBに六?
種族と個体で……二刀流で四V。
ほぉー、やるやないか……ってなるかい!」
鉄拳制裁を受ける美咲。
「痛い!
シャレにならないですよ先生ー。
いやほら、方程式とかに見えるかなって」
「ウチの授業で良かったな神楽坂。
あんまりおふざけが過ぎると痛い目にあうで」
「先生、現在進行形で痛いです」
教室に笑いが溢れる。担任が黒沢先生だからか、美咲は自己紹介から不安だったが、周囲は受け入れていた。
「そうだ、琴美ちゃん、弓道部に入ってくれない?」
「弓道部?
でも私運動そんなに得意じゃないし」
「マネージャーでもいいよ?
女の子ばっかりだよ?
……って男の子じゃないから意味無……」
「やる!」
(うわぁ……また百合なのね。
ツンデレ百合子て)
変なあだ名を思い付きつつ、勢いで目が糸目に、口が三角になる美咲。漫画なら、髪は風に吹かれたように逆立っていただろう。
最初のコメントを投稿しよう!