弓道部

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「あ、これ? 気になる?」 「べっ、別に! ただ知的好奇心ってやつよ」 (うわ、可愛い。 ツンデレとか虐めたくなるよ?) 「これはね……」 「何々……役割破壊600族、受けパーティーHDとBに六? 種族と個体で……二刀流で四V。 ほぉー、やるやないか……ってなるかい!」 鉄拳制裁を受ける美咲。 「痛い! シャレにならないですよ先生ー。 いやほら、方程式とかに見えるかなって」 「ウチの授業で良かったな神楽坂。 あんまりおふざけが過ぎると痛い目にあうで」 「先生、現在進行形で痛いです」 教室に笑いが溢れる。担任が黒沢先生だからか、美咲は自己紹介から不安だったが、周囲は受け入れていた。 「そうだ、琴美ちゃん、弓道部に入ってくれない?」 「弓道部? でも私運動そんなに得意じゃないし」 「マネージャーでもいいよ? 女の子ばっかりだよ? ……って男の子じゃないから意味無……」 「やる!」 (うわぁ……また百合なのね。 ツンデレ百合子て) 変なあだ名を思い付きつつ、勢いで目が糸目に、口が三角になる美咲。漫画なら、髪は風に吹かれたように逆立っていただろう。
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