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雪が花びらの代わりをする桜美空の冬。その冬を越えた少女はある日こんなことを言い出す。
「寮!?
なにそれ、知らなかったんだけど」
「お姉ちゃん今まで知らなかったの?
信じらんない。
いくら広くても相当説明されるよ?」
同じ学校に通うようになった妹に今更という学園の仕組みを知らされる少女。
「ねぇお父さん、私今年から寮生活やってみたい」
「ん?
別にいいぞ。
やりたいことをやりなさい。
たまに帰ってきてもいいからな」
(あ……もし相部屋だったらってかおたくできなくね?)
「お姉ちゃん……おたくそろそろ公開したら?
別に気にしないよ?
お姉ちゃん可愛いから残念だけど多分大半はイケるって」
「その残念が気になるのよ……」
年頃の女の子には悩みが多いが、今年春、高等部へ入学する少女は寮生活を選択した。
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