巨乳大作戦!

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必死に雑念を取り払うためにかぶりを振る美咲。 「で、メニューってなによ」 「これですわ」 麗華から渡されるA4用紙。題目は…… 「オペレーション・神楽坂巨乳大作戦!ですわ」 「オペレーションと作戦被ってないか?」 「しーっ! レオ、俺達はあんまりツッコミいれちゃ駄目だ。 呟くようにつっこむことで面白い日常会話が成り立つ」 「そう、僕達は今あくまでもサブキャラだよ。 レオはそのうちメインになるけどまだ我慢だよ」 「れいちゃん、頑張って考えたのはいいけどオペレーションと作戦が被ってるよ?」 「……わざとですわ。 少し貸しなさい美咲さん」 麗華は美咲から用紙を取り返しマジックペンで書き込む。 「おい、サブキャラはおとなしくツッコミを入れるんじゃないのか? ゆりっぺ普通につっこんでるじゃねぇか」 「落ち着けレオ、役割というものがある」 「そうだよレオ、細かいこと気にしてると偉い人に怒られちゃうだろ」 「出来ましたわ」 題目には訂正線が引かれ、その下の余白に大きく書き込まれた整った文字。 「ボインボイン大作戦……?」 「何でも大作戦付ければいいと思ってるのか姫は」 「イライラしないでねレオ君、どーどー」 「気持ちはわかるけどレオ、深呼吸だよ。 ヒーヒーフー」 「最後に大作戦付けると盛り上がるけど、○○大作戦だとなんだか無理矢理なのだ」 「……それもそうですわね」 また書き直す麗華。白く細い腕がせわしく動く。 「今度はカニがつっこんだぞ。 しかも俺の受け売りのように」 「「レオさーん、いつもの君なら平気だよ」」 「これで決定ですわ!」 そこには細かく書かれたであろうメニューすら無視して上書きするように書き込まれた三文字「大作戦」。 「……二人とも、止めないでくれ。 姫の意識改革が必要だ」
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