プロローグ

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ーーーーーーーーーー ジリリリリ〓…… 朝から鳴り響くうるさい目覚ましを少し乱暴に止める。 「う〓ん。朝かぁ……ん?え?うそだぁぁああ!!」 朝から騒いでいるこの男。言わずもがな分かると思うが、智希である。 「なんで!昨日確かに7時半に目覚ましを設定した筈なのに!」 今日は入学式、遅れるわけにはいかない。 学校には8時半までに着かないといけないんだけど…… 現在の時刻 8時5分。 あっ、5分進んでる。ってそんな場合じゃねぇぇええ! 家から学校までは約30分かかる。 「まずい!」 階段をダッシュで降りる。 「あっ、智君おはよう。」 下に降りると、にっこりとほのぼのと、母さんが挨拶してきた。 「おはよう。じゃなくて起こしてくれよ!お陰でやばい。」 智希は、急いで準備しながら母に目も向けず言葉を放った。 「ダメよ。もう高校生なんだから自分で起きないと。」 母さんは智希を見ながら言った。 確かに一理ある…… 「じゃあもう行くから。行ってきまーす。」 智希は音速の速さで家を出た。
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