15461人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーーーーーーーーー
ジリリリリ〓……
朝から鳴り響くうるさい目覚ましを少し乱暴に止める。
「う〓ん。朝かぁ……ん?え?うそだぁぁああ!!」
朝から騒いでいるこの男。言わずもがな分かると思うが、智希である。
「なんで!昨日確かに7時半に目覚ましを設定した筈なのに!」
今日は入学式、遅れるわけにはいかない。
学校には8時半までに着かないといけないんだけど……
現在の時刻
8時5分。
あっ、5分進んでる。ってそんな場合じゃねぇぇええ!
家から学校までは約30分かかる。
「まずい!」
階段をダッシュで降りる。
「あっ、智君おはよう。」
下に降りると、にっこりとほのぼのと、母さんが挨拶してきた。
「おはよう。じゃなくて起こしてくれよ!お陰でやばい。」
智希は、急いで準備しながら母に目も向けず言葉を放った。
「ダメよ。もう高校生なんだから自分で起きないと。」
母さんは智希を見ながら言った。
確かに一理ある……
「じゃあもう行くから。行ってきまーす。」
智希は音速の速さで家を出た。
最初のコメントを投稿しよう!