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「なぁいいだろ?俺らと楽しいことしようぜ。」
男の一人は女の子の腕をつかみながら、ゲスな笑みを浮かべている。
「そうだよ〓。学校より楽しいよぉ!」
もう一人の男はやらしい手つきをしながら女の子に近づいて行く。
「や、やめてください」
女の子は怖いからであろう体が震えているようだ。
女の子になにしてんだよ!
チキンだが正義感だけは人一倍ある俺は切れていた。
「失せろぉぉおおお!!」
智希は叫びながら女の子の腕をつかんでいた男を横から蹴り飛ばした。
「はやく、逃げて!」
智希は女の子を後ろに隠し、震えている腕を横目で 見ながら彼女に逃げるよう促す。
「でも……あなたが!」
女の子の震える声が背中の向こうから聞こえる。
「俺は大丈夫だから早く行ってくれ、逆にそこにいると邪魔だ!」
女の子が逃げないので強く言い聞かす。
ああ、女の子には優しくなのに。
やさしくなりたい……
「す、すいません。この事は絶対に忘れませんから!」
女の子はそういうと少し間が空いて、走り去って行った。
やっと行ったか……
女の子が逃げたので安堵の息をはく。
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