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「…え？」
それを聞いた千夏は今までの寝言モードとは打って変わって素の声で反応。
しばらくの沈黙の後、「んっ…ンー…！」と今まで寝てました今起きましたアピールをしながらお隣さんである淳一のベッドの上で起床する。
「…お早うございます、千夏さん。」
…色々とツッコミたいが、どうやらちゃんと麗しの不法侵入姫がお目覚めになってくれたようなので、今は何も言うまい。
｢ぅあふっ……あ、おはようございます。淳一さん♪｣
とぼけた顔でにこやかにいう千夏。
｢…おはようございます。千夏さん…｣
朝から一日分のエネルギーの約半分を吸い取られた気分になる淳一。
そして、そんな淳一に追い打ちをかけるように千夏が言葉を発する。
｢じゃあ淳一さん？いつものアレ、お願いします♪｣
お前マジで絶対に寝てなかっただろ、と言いたくなるほどに綺麗な笑顔を作ったあと、目を瞑り顔を近付けてきた。
「…は？」
目の前で目を瞑りながら徐々に近づいてくる眠り姫（詐欺）の行動に困惑する淳一。何だ？いつものアレってなんだ？おい、俺何かしてたっけ？朝に千夏さんが目を瞑って顔を近づけてくるような事してたっけ？
プチパニックになりながら考える。
しかし、答えなど一切出てこない。そもそも、朝から千夏さんに合う事なんて週に２回あればいい方だし、会ってもお早うだの、行ってきますだの、それくらいの挨拶しかしていなかった気がする、いやそうだったハズ。
じゃあ、一体この行動は何なんだ？
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