【一章】:『三姉妹な日々』

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「あ、あの千夏さん…?」 思わず近付いてくる千夏に問う。 「はい?」 少しだけ右目を開き、答える。 「こ、これは…一体なんですか?何の儀式なんでしょうか?」 最早自分でも何を言ってるのか分かっていない状況で、そう尋ねる。 「そんな…儀式なんかじゃないですよ?…あ、でもある意味儀式かもしれませんね♪」 「え…そ、それって一体…」 何なんですか、と言い切る前に千夏の指先が淳一の唇に触れる。 そして、勿体ぶった様な笑顔を口元に浮かばせながら、「…お早うの、チュウ…ですよ?」と甘く呟く。 言われた本人である淳一は一瞬言っている意味が理解出来なかったが、すぐに思考が追いつく。 お早うのチュウ?お早うの…チュウ…お早うの、チュウ…!?お早うのチュウ!? 何回言うんだ、とこっちがツッコミを入れたくなる位頭の中でリピートする。 そして、そのまま「oh…」と、小さく呟く淳一。 「…すみません。一体誰が誰に…」 と、もう一度聞き返そうとする言葉を即座に、 「淳一さんが『私』にするんですよ♪」 と、即答。斬、と一閃。 またしても淳一の口からは「oh…」と、英語圏の人間でもしないようなリアクションが出る。 「それは……マジですか?」 「マジです。」 「ホントに?」 「マジです♪」 「…………」 「さぁ!早く♪」 目をキラキラと輝かせながら、淳一の顔に自分の顔を近づける千夏。 そんな千夏を若干引き気味に見ながら、しばし思考。 そして…。 「…おやすみなさい。」 それだけ告げ、掛け布団ガードを展開しながら、淫魔千夏の魔の手から逃げようとした淳一。 「あぁッ!!!」 一瞬、もの凄く残念そうな悲鳴を挙げた千夏。 「……」 それでも、一切無視し、掛け布団ガードを展開し続ける淳一。 しかし、それがいかに愚かだったのか、千夏の魔手がその程度で守りきれるはずがないという事をここで改めて思い知るのだった。 「そんなッ…!?淳一さん!?……ぁっ…///……もう…焦らさないで下さいよぉー…///……私…もう………我慢出来ないッ!!!」 そう身悶えしたあと、千夏は淳一の入っている布団に襲いかかったのだった。 【あっ!やせいのチナツがあらわれた!!】 【やせいのチナツは『とびかかる』を使ってきた!!!】 【ジュンイチに200のダメージ!!!ジュンイチは死亡した。】
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