それ

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見渡すと辺りは草原が広がっていた。 草原はどこまでも続いていて、足元から前後に一直線に、一定の幅で草が無く、まるでアニメに出て来る田舎みたいな道に、僕は立っていた。 その道はどこまでも続いていて、視界は道と草と青空と立体的な雲しか見えない。 僕はどうしようか考えた。 前に進むか、後ろに進むか。 それとも道を外れて草の上を歩くか。 いっそ飛んでみようか。 穴を掘り進めようか。 優しい風が頬を撫でる。 ふいに背後に気配を感じ、振り返ってみたが、誰もいなかった。 気のせいか…
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