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「またアンタ寝てたでしょ!今何時だと思ってんのよ!?」
ドアを開けて早々に説教気味に叫んでくれたのは、リナ・ディー・フェルシュング。
小さい頃からの付き合いで同い年、所謂幼なじみってやつだ。
「う……悪い」
「とっとと着替えしてきなさい。はあ、私が来なきゃ何回遅刻してるか分かんないじゃない!」
廊下にリナの不機嫌声が盛大に響いた。
「分かった分かった。もう、お隣さん、迷惑だから少し静かに」
「は!?一体誰のために言ってると……あ、ちょっと!」
どうやら火に油であったため、俺はドアを閉め着替えに取りかかった。
ドアの向こうではまだ説教が繰り広げられている。
あのままでは説教のせいで遅刻しかねないだろうに。
そんなことを思いながら俺は制服に腕を通した。
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