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そうして次の日俺が起きたのは、日の光を目蓋に感じたからだった。
そういえばカーテンを閉じるのを忘れていたような気がする。
あの時はリナを助けることで頭がいっぱいだったから、まあ仕方ない。
今日は土曜、目覚ましはならないから調度いいかもしれない。
しかし、さっきから鼻下がムズムズするのは何故だろうか。
窓が少し開いていたのか、しかし、丁度俺の鼻下だけに風が、それも微かで温かい風がくるのはおかしいではないか。
そう思い目をゆっくり開けて、俺は体を一気にひきつらせた。
レオの顔が、文字通り目と鼻の先にあるのである。
俺は聞こえるはずもないのに音を立てないように唾を飲み込んだ。
レオの顔は鼻息を感じる程に、近い。
下を覗けばワンピースから小さな胸の膨らみが見えた。
心拍数が朝から全力疾走する。
言い訳ではないがレオの顔は、それこそ想像を絶する程の美人なのだ。
いや、俺はわかってはいる。
こんなことは忌むべき犯罪であると。
こんな小さな少女に手を出すなんて言語道断。
絶対にあってはならない。
だから、俺は法治国家に住む人間の代表としてきっぱりと宣言したい!
こいつは普通の人間じゃないから例外であると。
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