精霊2

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そうして次の日俺が起きたのは、日の光を目蓋に感じたからだった。 そういえばカーテンを閉じるのを忘れていたような気がする。 あの時はリナを助けることで頭がいっぱいだったから、まあ仕方ない。 今日は土曜、目覚ましはならないから調度いいかもしれない。 しかし、さっきから鼻下がムズムズするのは何故だろうか。 窓が少し開いていたのか、しかし、丁度俺の鼻下だけに風が、それも微かで温かい風がくるのはおかしいではないか。 そう思い目をゆっくり開けて、俺は体を一気にひきつらせた。 レオの顔が、文字通り目と鼻の先にあるのである。 俺は聞こえるはずもないのに音を立てないように唾を飲み込んだ。 レオの顔は鼻息を感じる程に、近い。 下を覗けばワンピースから小さな胸の膨らみが見えた。 心拍数が朝から全力疾走する。 言い訳ではないがレオの顔は、それこそ想像を絶する程の美人なのだ。 いや、俺はわかってはいる。 こんなことは忌むべき犯罪であると。 こんな小さな少女に手を出すなんて言語道断。 絶対にあってはならない。 だから、俺は法治国家に住む人間の代表としてきっぱりと宣言したい! こいつは普通の人間じゃないから例外であると。
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