精霊2

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「服欲しい」 シャワーを終えてのレオの第一声。 「シャワー浴びたのにこのワンピースだけなんて嫌よ」 「そ、そうだな。着替えたらいいじゃないか」 「着替えが無いから言ってるの。お金、頂戴」 こいつ、わがまま放題だな。 「金は無いよ。昨日お前がレストランで散々使ってくれたからな」 自業自得である。 「なっ……うぅ……そこまで考えてなかったわ……」 そういうとレオはドサッとベッドに横になった。 「私、何でここにいるんだろ」 ぼそりと、微かな声だったが、そう言ったのが聞こえた。 テレビをつけて30分くらいだろうか、俺ははたと思い立ってテレビを消した。 「あっタクマ、何で消すのよ!今見てたのに」 テレビでやっていたのは特撮ヒーローものだ。 俺は興味は無かった。 ただテレビをつけたらやっていたので惰性見ていたのだが。 レオが見ていたのは意外だった。 「もっかいつけなさいよ」 「やだ。俺今からリナのお見舞い行くから」 ついつい、非日常的なことが起こりすぎて人として当然のことを忘れていた。 命が助かったとはいえ、いつも世話になってるのだお見舞いくらいはすべきだろう。
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