精霊2

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「……あっそ」 そう言ってレオがまたテレビをリモコンでつけたので、俺は本体の電源を落とした。 「何すんのよ!」 「だからお見舞い行くって言ってんだろ」 「それとテレビ消すのと何の関係があるのよ。私、お見舞いなんか行かないわよ」 「お見舞いは来なくていい。だがお前一人を家に置いていくわけにもいかん。留守中、何されるか分からないからな」 「何よ、エロ本でも見つけられるのが怖いの?」 ドキリとした。 しかし、別に、いや、あることはあるのだが、それは青年男子としては健康なことだ。 「そ、そんなもんねえよ。とにかく、行くぞ?」 これは少女に悪影響与えないための配慮だ。 「ちょ、ちょっとやだ、腕掴まないで変態!あぁ、もう……」 勘違いしないでいただきたいが、ただ腕を引いて玄関に引っ張ってるだけである。 そうして外まで連れ出して、レオはまたややこしい提案をしてくれた。 「私もやっぱお見舞い行くわ」 「ダメだ!リナに見られたらどうするんだ」 「何?リナってタクマの彼女なの?」 下から覗くようにレオが言う。 俺は内心動揺した。 「彼女、ではない」 確かに彼女とか、そういうものじゃない。 リナだって幼なじみでなきゃ俺なんか見向きもしないだろう。 「でも、ダメだ」 彼女ではないが、いろいろ聴かれたら何かと面倒臭い。 すると、レオはため息をついて、 「姿を消して行くわ。それなら文句ない?」 と言ってきた。
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