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「でも、お前もよく飽きもせず来るなあ、毎日毎日」
俺は欠伸をしながらリナに言ってみた。
全くありがたいことに、リナは俺が遅刻しないように毎朝、俺に説教しにきてくれている。
「私いかないとアンタ留年になるでしょ。出席足りなくて」
「へえへえ。お前は俺の母親ですか」
「誰がアンタなんかの!」
リナはそう言ってそっぽ向いた。
リナは説教癖とか、こういうとこが良くない。
容姿は一言に美人で、色白で目鼻立ちはくっきりし、女子の中では長身でスタイルも良い。
栗色の髪は肩ほどまであり、そして瞳は透き通るような青。
ここらへんだと目の色はみんな黒だから珍しくて、それで目立ってみんなの人気もの。
しかし俺と話せばいつも説教ばかり。
何かと俺を叱りたがるのだ。
登校が一緒なのでクラスのやつに嫉妬されるのだが、何だかなあ、といった感じでもあるのだ。
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