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第二章
それから昂は
そのことを組長に話し、
破門を言い渡された。
「…破門程度で済ませていいのか……」
昂は酷く自分をせめた。
そして、昂はリンチを受け極道を辞めた。
「いってぇなぁ…」
そして自分の部屋に帰った。
「バイト探さねぇとなぁ」
なんて思いながら
街を歩いていると、ビルとビルの間に
捨て犬を見つけた。
「キャン!キャン!」
ラブラドールレトリバーの子犬だ。
「……よしよし…ほらほらおいで……」
と、昂は仔犬を抱え自分の部屋に連れて帰った。
友達が一人出来た。
「犬ってじゃがいも食うのかな…」
粉吹き芋をつくり、
タバスコをかけた。
「…………」
「…ヴゥ…」
食べない。
「…やっぱ汁物かな」
と、ビシソワーズを作った。
(ペロッ)「……クゥン」
ちょっと舐めたが、
食べない。
「…牛乳か?」
冷蔵庫から牛乳を出し、
器に注いで飲ませてみた。
がぶ飲みを始めた。
「……この野郎、俺が愛情込めて作った粉吹き芋とビシソワーズは食わないくせに…………アメリカ輸入品の牛乳は飲むのかよ」
当たり前である。
まだ子犬である。
「ビシソワーズ飲むと思ったのによぉ」
流し台に持って行き、どちらとも捨てた。
全部飲んでもまだ皿を舐めている。
「……おかわりか?わかったよ、ホラよ」
結局牛乳一パック飲んでしまった。
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