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子犬は台所に逃げた。
「そこでジッとしてろこのアホ!」
台所のドアを閉め、閉じ込めた。
キャンキャンうるさかったが、耳栓をして寝た。
そして翌朝。
というより翌昼。
12時に目が覚めた。
子犬は台所で寝ていた。
昂はいつものように
起きてすぐに昼飯を作ろうと台所に行った。
ドアを開ける音で子犬は目が覚め、昂に飛びかかった。
「キャン!!キャン!」
「あーあわかったよ………ほら、朝飯だ」
牛乳を一杯与えた。
がぶ飲みしていた。
「お前よくそんなん飲めるなぁ…俺はムリだ。腹下すからな」
昂は自分の飯を作ろうと肉を焼いたら、
子犬は牛乳を飲むのを止め肉をジッと見た。
「……なんだ犬。コレが欲しいのか?」
するとかなり甘えた声で鳴いた。
「クォン…」
試しに、肉を一切れ与えてみた。
噛まずに飲み込み、まだこちらをみている。
「…わかった最後だぞ」
またもや噛まずに飲み込んで、こちらを見た。
「キャン!」
「ダメだもうダメ!」
昂は焼いた肉にマヨネーズをかけて食べるのが好きで、またこの小説の作者も
それが好きだ。
飯をよそい、昂はそれをおかずに食った。
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