第三章

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「おーーーーーーマリア…深いーー眠りーーから さーめーーたーーーーー おーーーーーーマリア… 幾千もの悲しみをー超えてーー…」 また昂の熱唱が始まった。 犬はうんざりだ。 「またワケのわからん歌がはじまった。」 なんて言ってるであろう。 「地上ーーにー降りーーーー立ちーーーー僕らーーをーー見たーーーーーーーーー…胸の…十字架…見つめーーられーーーないー僕らのーー時代にー背をむーーけたぁーー…」 しかし、何故昂には 歌う余裕が あるのだろうか。 赤い着物を着た 変な少女を見たり、 変なメールが来たりしている。 実際作者も中学生のころ 経験したが、 三日は怖くて学校を休んだものだ。 それは肝が座っているからだ。 元ヤクザなのだから、 ちょっとやそっとの事ではへこたれない。 犬は、また寝た。 すると、白い軽自動車から割り込みされた。 それを見た昂は、車の中から怒鳴りまくった。 「こんのボロ車ぁ!!!!運転下手くそなんだよ!!さっさと事故って死にやがれ!!!クソジジィ!!」 プップーー プップーー!! クラクションを鳴らしまくった。
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