第一章

2/8
前へ
/60ページ
次へ
雨音が心地よい。 天気は悪いが 清々しい気分だ。 俺はガキの頃から極道に 憧れていた。 三年前に極道になった。 だがたった今、 極道の世界から追放され 今では背中に鬼を背負う ただの民間人だ… 世話になった事務所に背を向け、傘もささずに 雨のなか歩いた。 俺の名前は 浜崎 昂(はまさきあきら) ハマと呼ばれていた… 何故破門を言い渡されたかというと、俺は 殺ってしまったんだ。 大江組の大幹部を…
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

116人が本棚に入れています
本棚に追加