第一章

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2009年 8月 16日 午前9時 50分 昂は、遅めに目覚めた。 顔を洗い事務所に向かう。 「遅刻だな…ちっ、井上の兄貴がうるせぇだろな」 井上の兄貴とは、 昂の先輩にあたる大江組の幹部の事だ。 昂の家から事務所まで 自転車で15分くらいで 到着する。 「ぉはようぉざぁますぅ」 アクビ混じりの挨拶をし、事務所に入り、自分の机にドカッと座った。 「おせぇぞ 昂」 お出ましだ。 「ウッス兄貴いやだって俺が遅く来るのいつものことじゃないっすかぁだいたいこの事務所何時までに来いとか決まってないじゃないですかいいでしょそんくらい井上のア 二 キィ」
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