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「お前 極道になってもう三年になるな。後輩にも少しはいい所見せろ」
井上が
太い葉巻に火をつけた。
「だからなんですかね?関係ないですよそんなん」
昂はコーヒーを入れた。
したっぱのヤクザのヒソヒソ声が聞こえる。
「井上さんにあんなこと言えるの昂兄貴だけだな」
「組長でさえ井上さんにはタメ口聞いてないしな」
「昂兄貴、肝座ってんな……」
それが聞こえた昂は
調子に乗る。
「井上兄貴…俺が極道になりたての頃にくらべたら、あんたちょっとハゲ…」
「てめぇちょっと態度がでけぇぞ コラ!!」
井上の本気ゲンコツが飛んできた。
「痛ぇー…何すんスカ」
井上は吸いかけの葉巻を
昂の机に押し付けて火を消した。
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