第一章

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昂は、何が何だかわからなくなってきた。 一週間ほどして 井上が帰ってきた。 顔色がもはや 肌色ではない。藍色だ。 井上は無言のまま席についたが、頭をかいていた。 するとまた、電話がかかってきた。 今度はワンコールで電話に出た。 「もしもし…青木か?」 やはり青木だった。 「井上さん、その、帰ってきたようですね…変わってください」 「…何故わかる?どこから覗いてる?」 事務所は、カーテンが完全に閉まっていて、外からは見られないようにしてる。
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