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昂は、何が何だかわからなくなってきた。
一週間ほどして
井上が帰ってきた。
顔色がもはや
肌色ではない。藍色だ。
井上は無言のまま席についたが、頭をかいていた。
するとまた、電話がかかってきた。
今度はワンコールで電話に出た。
「もしもし…青木か?」
やはり青木だった。
「井上さん、その、帰ってきたようですね…変わってください」
「…何故わかる?どこから覗いてる?」
事務所は、カーテンが完全に閉まっていて、外からは見られないようにしてる。
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