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…そして、今に至る…。
亀の字は、いつもやったら、話かけたり、くっ付いてきたりするのに、今は、俺を無視してるかのように、本を読んでいる。
…。
なんでまた、こんな時に誰もおらへんねん!
どないしよう…。
とりあえず、弁解するとしても、なんか、言わな…。
「なぁ、亀の字…。」
「…。」
「聞こえてんねんやろ、無視すんなや。」
「何?大好きな先輩が居ないから替わりに僕に話かけてるの?」
ムカっ!
「なんでそうなるねん!お前は俺の気持ち解ってるやろ!俺かてお前の気持ち解ってるし…」
亀の字はため息をつくと、
「ちょっとさぁ…。
自惚れないでくれるかなぁ。」
え?
「もしかして、金ちゃん、本気にしてたの?僕嘘つきなのに。」
な!冗談やろ…?
「あの時、僕も身体が疼いてたんだよ、だから、たまたまいた金ちゃんに好きって言ったら、あっさりヤらしてくれた、それだけだよ。」
俺の中で、何かが音をたてて崩れた。
「…。それ、本気で言うてんのか…?」
声が震える…。
「何?僕にとって、愛のないSEXなんて当たり前だし、お互い気持ちよかったんだからいいんじゃないの」
「お、お前!」
「また、シたくなったら誘ってよ、相手してあげるから」
俺は、その言葉に絶句した…。
「何?それとも、今、シてほしいの?金ちゃん淫乱だもんね。」
亀の字は俺の手掴み、押し倒した…。
「昨日の今日だもんね、身体まだ疼いてるんでしょ?」
俺は涙を流しながら黙ってされるがままになっていた。
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